あはははは

いざ、参らん!

内刳り

タイトルは うちくり と読む。ポエムに説得力があることは ほぼ無い。 なぜなら具体的ではないから。 人はたとえそれが差別的であろうと 過度に偏った情報であろうと 具体例を必要とする。 具体例から、想像する。 それでようやく、何かを考える気になる。 …

一線

あだ名はゴミだ。でもいじめにあったことはない。少なくとも自分ではそう断言できる。時には、友人が僕をゴミと呼んでいるところを先生に聞かれてしまい注意される、という事が発生するが、それすら友人と僕の間では数日間のネタになる。時には同じクラスの…

犬が座っている。柴犬ともう少し大型の西洋犬の雑種のようだ。赤っぽい首輪に黒のリードがついている。リードは柿の木の主幹にくくりつけられている。柿の木には人の手サイズの葉が茂っている。葉の隙間には青い柿の実が複数なっている。犬のそば、柿の木の…

殺す幸せ

洋子は息を切らして追いかけていた。自分が追いかけていることに無自覚なまま、白っぽい蝶を追いかけていた。洋子は追いかけると同時に逃げていた。自意識を苛む、苦い失敗の記憶の数々から、逃げていた。本人は逃げていることにも無自覚で、ただ蝶を追いか…

すごいつよーい

剛がテレビで歌っている、、、その光景に幸子は 自分の目を疑った。今年で 45 歳である。剛はテレビになんか出ない、 ずっとそう思って生きてきた。その信念のせいで、 せっかく知り合った剛愛好者と 過去に何度も袂を分かってきた。 慰めあえるはずの仲間を…

中華反転

おれはもう我慢できなかった。荘厳 と言ってもいいほど重い雰囲気の 会議室を 無言で音を立てて飛び出し、 高級旅館の廊下に敷いてあるような 柔らかい絨毯の上を、 その柔らかさには 意識を向けることなく 駆け抜け、 そして男子トイレと女子トイレを 間違…

喜び組組長

ある日の夕暮れ時。 一人の老婆が 家の裏を流れる小川で 手ぬぐいの汚れを落としていた。家の中ではその 夫と思われる老爺が 一人でカチャカチャ 飯を食っていた。これが この地域の 一般家庭の 生活風景なのであるその証拠に およそ50メートルほど 坂を上っ…

スーパー銭湯(数%)

加奈子はいつものように 濡れた身体を拭いたばかりのバスタオルを 裸に巻き付けたままの姿で 脱衣所から居間の方へ向けて一歩、 いつものように、 足を踏み出したはずだった。脱衣所より光量の多い居間には いるはずのない人間が こちらに背を向けて立ってい…

夜分にオムツ替え(おつかれ)

35歳、やんちゃざかり。ふと我に帰った彼の眼前には 広大な日本庭園が広がっていました。 彼はその光景に 少し既視感を覚えました。その感覚をはっきり手にしようと キョロキョロ キョロキョロ その日の当たらない隅の方に 何かが置かれていることに気づきま…

もう限界です

早速ですがブログやめます。。。 突然、霞むような声が聞こえた。 「私はいま、ひとつの嘘をつきました。そう、ブログをやめるという嘘を」 おもろないんじゃボケェ!!!!! マネタイズ戦隊かぁ。 経済的価値やなぁ。 な、そうだろ?